列王記第一16章21−34節

2020.05.28 Thursday 08:41
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    JUGEMテーマ:教会キリスト教

     

    オムリ王からその子アハブへと、イスラエルの堕落は増々進んで行きます。聖書記者はそれを、「彼以前の誰よりも悪いことをした」「彼以前の、イスラエルのすべての王たちにもまして」(25、30、33)と表現しています。そして、アハブに至ってはその一つの頂点を迎え、「彼にとっては、ネバテの子ヤロブアムの罪のうちを歩むことは軽いことであった」とさえ言われています(31)。罪の恐ろしいところは、放置しておくとどんどん悪くなっていくことです。終いには、その罪を罪とも思わなくなって行くこと、良心が麻痺してしまうことです。今の世界の状態を正確に言い当てているようにも思えて来ます。

     

    その罪の本質は、「偶像礼拝」にあります(26、31−33)。本当の神以外の何かを神とし、拝むことです。それは、偶像を刻むという明白な形をとって現れることもありますが、神以上に何かを大切にするという形で現れることもあります(たとえば拝金主義だとか)。

     

    偶像礼拝の悲惨が二つのかたちで現れています。

     

    一つはその「空しさ」(26)。「偶像」はこの宇宙を超えないもの、人が勝手に神としたものであって、それを拝むことは人間以下のものを拝むことです。ですから、最終的に人間の助けにはならず、「空しい」のです。一方本当の神は、その全知全能をもって宇宙を創造された方であり、人間をご自身の「かたち」として創造された方、それゆえ人間と人格的な交わりを持つことのできる方です。私たちの祈りに耳を傾け、応えてくださる方です。この本当の神がおられるのに偶像に向かって祈ることは虚空に向かって叫ぶことに等しいと記者は言うのです。こんなもったいない話はありません。

     

    もう一つは、それが本当の神とのすばらしい関係を破壊してしまうことです。偶像礼拝とは端的に言って、人間をご自分の妻のように深く愛してくださる神に対する不貞行為です。記者は繰り返し偶像礼拝が(「イスラエルの神、主の怒りを引き起こした」と言っています(26,33)。神はすべての人の神であると同時に、他の人たちに先立ってイスラエルにご自身を現され、イスラエルと契約を結ばれた(結婚の契りを結ばれた)イスラエルの神であり、夫です(またそれは、全人類に対する同様の愛をイスラエルを通してお示しになるためでもありました)。イスラエルはその神に対し、不貞行為を働くことで、神の怒りを引き起こしたのです。

     

    裏を返せばこの神の御怒りは、彼らの夫として妬むほどに深く深くイスラエルを愛された神の愛の現われでもあり、全人類に対する愛の現われでもあります。その愛は、後に御子の十字架において結実して行くことになるのです。

    イスラエルが何度も不貞を犯したここに至ってもなお神は「イスラエルの神」だと言われています。イスラエルが不貞を犯してもイスラエルの夫なのです。私たちが罪を犯しても私たちの神として私たちを深く愛してくださっているのです。もし本当にその愛が分かるなら、受け入れない手はないでしょう。

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